義眼になっている方の
お悩みについて
具体的に義眼になっている方々が困るのは、①上眼瞼の陥凹(へこみ)と、②下眼瞼下垂(下まぶたが下がる)と睫毛内反(逆さまつげ)の2つに集約されます。
アクリルなどで作られた人工の眼のことを指します。病気やケガなど、さまざまな理由により義眼になる方がいらっしゃいますが、眼球が無くなって目が凹んでいたり、角膜の病気で黒目の部分が白かったりすると、人の視線が気になってしまいます。
そのような場合に義眼を装用して、目立つのを抑えるのです。
基本的に義眼は個人個人の眼や眼窩の状態に合わせてオーダーメイドで作られています。
義眼師さん(義眼を作る人)たちは、まぶたの形をより自然にしたいがために義眼の形を整えて作ります。
義眼に必要な機能は、以下の2点になります。
義眼にはアクリルを使っていますので、半年から1年に一度程度の研磨を行えば、無理なく使用できます。
正常な眼に似せることについては出来るだけ義眼師さんに頑張ってもらうのももちろんですが、実は義眼師さんが頑張るのは一番最後です。
まず眼窩の体積や眼瞼の形状の調整をした後に義眼を作成するとより良い目の形状を作ることが出来ます。
さまざまな理由により義眼が必要になる方がいらっしゃいますが、眼球が無くなってしまって目が凹んでいたり、黒目が白くなってしまったりしている場合に、義眼を装用して目立つのを抑えます。
具体的に義眼になっている方々が困るのは、①上眼瞼の陥凹(へこみ)と、②下眼瞼下垂(下まぶたが下がる)と睫毛内反(逆さまつげ)の2つに集約されます。
これらは実は同じ原因から起こっています。その原因は、眼窩(眼の周りのスペース)の容積の不足です。
義眼を装用しないといけないような方は、眼球の機能が低下もしくは喪失しているはずです。
そのような眼球は小さくなってしまったり、場合によっては摘出されたりして眼球が無い状態になっています。
眼球の容積が減少している、もしくは摘出されていると、眼窩全体が落ち込み、特に上のまぶたの凹みとなって現れます。
上のまぶたの凹みもなく、正常な状態です。
眼球の容積が減少している、もしくは摘出されていると、眼窩全体が落ち込み、特に上のまぶたの凹みとなって表れます。
義眼師さんたちは上のまぶたのへこみを治す、もしくはまぶたが下がっているのを治すために、義眼の上の部分を厚く作り、上のまぶたのへこみを治そうとします。実は義眼の上の部分を厚く作ると、上方向に圧力が増えるのですが、下方向にも圧力がかかるのです。
つまり厚くなった義眼は上のまぶたを押し上げるだけでなく、その副作用として下のまぶたを押し下げてしまうのです。
これが2つ目の病態、下眼瞼下垂(下まぶたが下がる)と逆さまつげの原因となります。
義眼に下まぶたの結膜(しろめ)が押し下げられ、その結果としてまつ毛が内側に向いて逆さまつげになってしまいます。眼球の容積が減少したことに対応して、義眼を大きくしたためにこのようなことが起こってしまうのです。
眼球の容積が減少したことに対応して、義眼を大きくしたためにこのようなことが起こってしまうのです。
では、下まぶたがこのような状態になってしまうとすれば、どう対処すれば良いのか。
それは眼窩容積を増やし、義眼を出来るだけ薄く作るということが答えになります。
義眼を出来るだけ薄く作ることで、下まぶたへの圧力を減らすことが出来ます。
でもそうするともちろん上まぶたのへこみはより悪化してしまいます。
そのために必要なのが、そもそもの眼窩容積を増やすこと。
眼球が小さくなったり、無くなったりした分の容積を補う必要があります。
眼窩容積を増やすためには、何かを眼窩に入れる必要があります。
鼡径部(そけいぶ)の脂肪や肋軟骨など自分の身体の一部を入れる場合もありますが、その場合、手術時間が長くなり身体にキズを作り効果も不定であるため、当院では、主として2種類の方法で改善を目指しています。
眼球の体積は約7㏄です。
これが喪失したとしてすべてを義眼で補うなら義眼の体積は5-6㏄程度は必要ですが、直径18ミリの義眼台では3.1㏄、直径20ミリの義眼台では4.2㏄の体積がありますから、これらの義眼台を入れられれば、義眼の体積は2-3㏄で良いことになり、約半分の薄さにすることが可能なのです。
しかし、この義眼台に問題があります。実は日本国内では認可された義眼台の材料がありません。
国が認めた材料がなくとも、医師の判断で認可されていない材料を使用することは可能ですので、以前はどこの医療機関でも、国から認可されていないアクリル等で出来たボールを義眼台として挿入することを行っていました。
しかし、現在は大きな医療機関では、そのような未認可の材料は全く使用できなくなってきているのです。
そうなると困るのは、患者さんです。先述したように義眼台が入れられなければ、義眼を大きくするしかなく、それによって逆さまつげと下眼瞼下垂になる患者さんが続出している、というのが現状なのです。
こういった事情に対応するため、当院では海外で認可された義眼台を輸入し眼窩に包埋する手術をしていますし、いままで同様アクリルなどの素材を使ったボールも挿入しています。
海外で使われている義眼台は、アクリルボールと異なり、細かい穴が開いているため眼窩の組織に生着しやすく、ばい菌による感染にも強いとされていますが、実績を見ると成績にはほとんど差がないようです。
自費でも保険でも治療を行うことが可能ですので、是非ご相談いただけたらと思います。
義眼台包埋術 | 約20,000円(1割負担) 約60,000円(3割負担) |
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ヒアルロン酸注射 1本 | 95,700円 |
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義眼台包埋術(自由診療)片目 | 330,000円(麻酔・薬剤代含む) |
義眼台を入れることで、義眼を薄くすることが出来ます。義眼が薄くなると自然な形状に近くなります。そのほかにも眼瞼下垂や内反(逆さまつげ)などの治療を組み合わせることで、正常眼との差を小さくしていきます。
手術後は約1~2週間後に再診。その後は3か月後に再診して終了。
義眼を作る人のことを指しますが、医師・看護師などと異なり、国家資格ではありません。
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